6月22日
機嫌と云うのは装ひに出る。
朝起きて、化粧石鹸を細かに泡立てて顔を洗い、化粧水を塗つて保湿する。
朝御飯を食べながら今日の天氣と占いを見て、眠掛けしながら歯を磨く。
服選びは、頭の中である程度決めているが、着てみてしっくり來なければ脱いでやり直しである。
服が着れたら髪を整える。
前髪だけ濡らして櫛で整えながらヘア・ドライヤアをする。
後ろ髪には椿油を塗つて、残りの少しを前髪と横に塗り附ける。
さうしてゐる内に、顔に塗った化粧水が丁度良く皮膚に馴染むので、化粧を始める。
はじめにコンシーラー、次にチーク、アイブロウ、アイシャドウとアイライン、ルウジュを差す。
最後に寶石を選ぶ。
この恐ろしく面倒な工程をしなければならないのだが、前日に朝の3時まで眠れていなかつたりすると全てが嫌になる。
さういう時は服を適当にしたり、化粧をすっ飛ばしたり、アクセサリーを忘れたりしてゐる。
唯、髪の毛だけは癖毛なのでどうにかしようという気になる。
そして装ひが綺麗な程、その日は心の余裕が現れるものである。